月とドラムと私

20代女の徒然日記。

月の光

寝る時レースカーテン越しに月の光が入ってきて、満月のように見えたので写真を撮ろうと起き上がった。

 

10倍拡大して分かったことは、少し欠けた月。天文の知識が高校受験時に覚えた内容だけ、それもかなり忘れている。

そんなときはiPhoneの天気アプリ。このアプリにいつの間にか月の情報も加わったときは少し感動した。

十日夜の月だそうです。

 

中学から高校にかけて、よく夜空を見上げていた。鬱屈で光の見えない時期を過ごしていた。中学はスクールカーストと特有の空気感が嫌で勉強ばかりしていた。頑張って入った進学校の高校では無関心で利己主義な人が多いと感じて、三年間お弁当は一人で食べた。勉強はほどほどにした。

塾帰りに通る小道ではいつも月が姿を現す。夜空と月と星たちは私の悩みを知ってそうだったが、私の声に答えてくれそうな雰囲気ではなかった。そこにいることが務めですのよと言わんばかりに。私は孤独だったけど寂しくはなかった。

好きな哲学者が言っていた言葉。孤独であるとは自分自身でいること。そして孤独のうちに行われる自己との対話こそ、自分自身とともにいるということ。大体こんなニュアンス。